「ノンフリート多数割引」で保険料を安くする
今や一家に数台の自動車を持っている家庭も珍しくありません。複数台の自動車の契約を一つにまとめることで割引を受けられるのが「ノンフリート多数割引」です。
複数所有というところでセカンドカー割引と似ていますが異なります。セカンドカー割引と両方適用することも可能です。
ノンフリート多数割引の適用条件
ノンフリート多数割引が適用されるには以下の条件が揃っていることが必要です。
- 契約者が同一であること
- 記名被保険者が次のいずれかであること
- 保険始期・終期が統一されていること
・契約者 ・契約者の配偶者 ・契約者またはその配偶者の同居の親族
割引率はおおむね1%~5%となっております。
- 2台:1%
- 3台以上~5台以下:3%
- 6台以上~9台以下:5%
- 10台以上:フリート契約となるためノンフリート多数割引を適用できない
ノンフリート多数割引を適用するには保険証券をひとつの番号に統一する必要があるため、全台同じ保険会社で契約しなければなりません。
ノンフリート多数割引の適用時の注意点
条件③の「始期・終期を統一する」に関しては注意点があります。始期・終期を統一するということは、始期の異なる複数台の契約がある場合、どれかに合わせて他の契約は一度解約して入り直すという考え方になります。つまり20等級でない限り途中で解約するということは、入り直してから今までと同じ等級で改めて1年間等級進行を待たなければならないということです。
もし既契約の保険開始から11か月経った時点で車が2台になるのでノンフリート多数割引を利用したいと思ったら、どうすればよいでしょう。ノンフリート多数割引を適用するためにこの時点で既契約を解約してしまったら、等級が1つ上がるまでにトータル33か月(今までの11ヶ月+入り直してから12ヶ月)も必要になる計算です。これではもったいないですね。
それであれば、新しい車はまず単体で契約して、既契約の更新時期に合わせて多数割引にまとめる事をおすすめします。そうすれば、新しい車の契約は等級が上がるまでに13ヶ月(単体契約の1ヵ月+多数割引となってから12ヶ月)かかってしまいますが、先ほどの33ヶ月に比べれば損は少なくて済みますね。